10月30日(金)より再びロックダウンとなったフランス。今回は春のロックダウンとの違いもあわせて今のパリの様子をお届けします。
10月28日(水)夕方にマクロン大統領がテレビ演説を行い、短くても12月1日(火)までの外出禁止となりました。ただし、今回のロックダウンは「春とは異なり、活動はより勢いをもって続けられる」と表現されていました。
つまり、春の外出禁止の規制との大きな違いは、
1.学校は休校にならない(大学等の高等教育機関はオンラインとする)
2.仕事には行くことができる(基本はテレワークが義務だが不可能な場合)
3.高齢者施設への訪問は可能
春のロックダウン時は、工場も停止、行政窓口も閉鎖となり、生活に必要最低限不可欠なこと以外の一切の経済活動がストップしました。そのため、街からほとんど人の姿が消え、ひっそりしていましたが、今回は通勤、通学の人たちで平日の昼間はにぎわっています。夕方になると人の量は減ってひっそりしますが、買い物すら行くのに緊張していた春とは大違い。
また、マスクや除菌ジェルが十分に出回っているのも、日常生活を続けるための安心感につながっているのかもしれません。春はマスクが足りず、営業を続けなければならなかったスーパーの店員や郵便局員にとっては不安な日々だったと思います。実際、郵便局ではマスクがない状態での勤務を職員が拒否し、一時休業に追い込まれました。
※前回のロックダウンの様子はこちらからご覧ください。→パリの新型コロナウイルス事情
ロックダウン後の街の様子。
前回はマルシェも禁止されていましたが、今回は営業を続けています。
お客さんと商品のあいだに透明なビニールシートが設置されています。
ロックダウン翌日、土曜日 午前中の大型スーパー。
前回は入店制限が設けられていましたが、今回はそれがないので店内は大混雑。
普段、この時間帯はあまり人がいないのですが・・・
それから、マクロン大統領のインスタグラム。前回は、外出禁止令を守らない人が続出し、「助かりたければ、家にいろ」というキツめの投稿でしたが、今回はこちら。
(マクロン大統領のインスタグラムよりスクリーンショット)
「一緒に守りましょう」
そしてアイコンの写真がマスクをしている姿に変わっている!
ちなみに、外出禁止令が出される前日、アジア系食材店に長蛇の列ができていました。しばらく家から近くのお店にしか買い物に行けなくなるため、買い物客が集中したようですが、これは春の外出禁止直前にも見られた光景。
今回ももちろん外出する際の証明書は必要ですが、電子版なので便利!必要事項を入力すればPDFで出力されるので、それをスマホに保存すればOK。前回に引き続き、違反者には罰金が科されます。初回の違反は、135 ユーロ、期限内に支払いがない場合は375ユーロ。さらに15 日以内の再犯は 200 ユーロ、期限内に支払いがない場合は450 ユーロ。そして、30日以内に3度目の違反は3,750ユーロと6ヶ月間の禁固刑、とのこと。
感染者数が急増中のヨーロッパ、第2波の到来と言われています。フランス以外の国でもロックダウンが再び導入されはじめました。とにかく手洗いでしっかり予防しようと思います。
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